2019年11月15日、ベトナム政府は2020年の一般労働者向け地域別最低賃金引き上げに関する政令第90号（90/2019/ND-CP）を公布しました。
これにより、2020年1月1日から最低賃金は現行（2019年1月1日施行）と比べて、月額で平均5.5％引き上げられることになりました。
【地域1：ホーチミン市、ハノイ市、ハイフォン市の各区など】
（2019年）4,180,000ドン → （2020年）4,420,000ドン ＜240,000ドン、5.7%上昇＞
【地域2：ダナン市、バクニン省など】
（2019年）3,710,000ドン → （2020年）3,920,000ドン ＜210,000ドン、5.7%上昇＞
【地域3：ハナム省など】
（2019年）3,250,000ドン → （2020年）3,430,000ドン ＜180,000ドン、5.5%上昇＞
【地域4：地域1～3以外】
（2019年）2,920,000ドン → （2020年）3,070,000ドン ＜150,000ドン、5.1%上昇＞
この最低賃金は、通常の労働条件や時間の労働に適用され、残業や夜勤、重労働、有害・危険な労働は対象外となります。
また、職業訓練を受けていない労働者に対して適用されるものであり、職業訓練を受けた労働者に対しては、上記の最低賃金のプラス7%とする必要があります。
【職業訓練を受けた労働者の最低賃金（公布の最低賃金のプラス7%）：2020年】
地域1： 4,729,400ドン
地域2： 4,194,400ドン
地域3： 3,670,100ドン
地域4： 3,284,300ドン