フーコック島は、地元の人の優しさと多様な文化で観光客の心をつかむ、ベトナム最後の楽園の島であると昔から言われています。
フーコック島(またはĐảo Ngọc(島玉))は、タイランド湾に浮かぶベトナム最大の島(561 Km2)であり、周辺の島々と合わせてキエンザン省フーコック島県を形成し、毎年何百万人もの観光や休暇を楽しむ人々を魅了しています。
フーコック島の周りは海ですので、フーコック島に住んでいる人のほとんどが漁師であり、毎日の生計を立てるために魚を捕まえています。近海で魚を釣る漁師は、バスケットボートという丸い小さなお椀の様なボートに乗って漁をしています。
フーコック島ではイカ釣りも有名で、イカ釣り体験は旅行客に大人気のツアーです。ちょうど日没前の出航となり、夕暮れのサンセットを眺めることもできます。フーコック島夕暮れは、水平線付近は濃い紫で、そこからグラデーションを描くように紫が幾重にも重なり、空も海も紫色に染まる幻想的な夕暮れとなります。フーコック島の夕暮れは、ベトナムで最も美しい夕暮れと言われています。
美しい夕暮れやビーチだけではなく、もっとフーコック島のことを知りたいのであれば、コショウ畑に行ってみましょう。フーコック島のコショウは美味しくて、名産品として評判があります。農園ではコショウの試食や販売もありますので、フーコック島のお土産にはコショウがおすすめです。
また、フーコック島はベトナム料理には欠かせないヌックマム(魚醤)の名産地です。フーコック島にはいくつも工場があり、見学が可能な工場もたくさんあります。工場の中には大きな樽が並び、瓶詰めからラベル張りまでの行程を見学することが出来ます。
フーコック島の食べ物は、塩の味を活かした濃い風味を持っています。フーコックに行った際には、コショウとヌックマム以外にも、ニシンのサラダ、シムワイン、ナマコ、ウニも試してみてください。魚の干物も人気のお土産の一つです。
食べ物以外には、フーコック島の真珠も有名です。フーコック島には真珠の養殖場があります。真珠養殖場に行くと、偽物ではない高品質の本物の真珠が買えます。
フーコック島には固有種のフーコック犬がいます。一時は絶滅寸前に追い込まれてしまい、保護されていましたが、今は島のあちこちで見ることが出来ます。島ではフーコック犬は大切にされており、猟犬や番犬、ペットとして飼育されている。現在では狩猟自体があまり行われないので、猟犬として飼育されることは少なくなりましたが、今でも浅瀬でカニや魚を獲ることはできます。
フーコック島に住む地元の人は、「島には着やすい、帰りにくい」と冗談を言います。
この冗談には、フーコック島に来た人は、優しくて美しいフーコック島と、地元の人達との生活に恋をするので、元の場所に戻りたくないという意味が含まれています。
筆者:ニュウ・クーイン・キム・ハオ