ベトナムでは通常太陽暦(新暦)を採用しています。しかし、お祭りなどは太陰暦(旧暦)を基準としています。そのため、ベトナムの祝日の多くは年によって日付が異なります。
今回紹介させていただくフンヴォン(フン王)記念日は、キン族というベトナムの民族の伝統的な祭日です。フンヴォンとは、紀元前にベトナム北部から中部にかけてベトナムを統一した初めての国家ヴァンラン国(文郎国)の王の称号フンヴォン(雄王)からきています。2007年3月28日に政府によって、旧暦3月10日がフンヴォンを祭る日として正式に祝日とされました。旧暦のため毎年、日付が変わります。今年(2019年)は4月14日です。
フンヴォンを祭っている場所は、ベトナム国内にたくさんあります。たとえば、SON VI県とか、THANH BA県などです。でも、PHU THO県にある、フンヴォンの寺が一番大きいです。なぜなら、昔PHU THO県に首都がおかれていたからです。
2012年には、「ベトナム北部PHU THO省のフンヴォンを偲ぶ信仰」として、世界無形文化遺産にも登録されています。
機会があればどうぞフンヴォン記念日を楽しんでください。